お客様は何を目的にご来店されるのでしょうか。

ご提供できるサービスを考えるにあたり、お客様の目的(ニーズ)を知る事がとても重要になってきます。

また、ご来店にあたり、
お客様は基本的に「主目的」と「二次的目的」を持って特定のお店にご来店されます。

「主目的」とは、その店舗の業種、中心となるサービスがそれにあたります。
例えば、お花屋に行くお客さんは、「お花を買う」ことを主目的としてご来店されますね。

それでは、「二次的目的」とはどういうものでしょうか。

 

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二次的目的とは

「二次的目的」とは、実は私が勝手に呼んでいるものです。(本当は正式な呼び名があるのかもしれませんが)

サービスを利用する顧客の「主目的とは別にあるその他の目的」のことを、「二次的目的」と呼んでいます。

顧客の「二次的目的」は、サービスの取捨選択に関わる重要な項目です。

例えば飲食店。
来店されるお客様のほとんどの主目的は「ご飯を食べる」ことです。

しかし、どのお店に入るのかを左右するのは、「二次的目的」に左右されます。

例えば、
「安い」「近い」「個室があって落ち着く」「接客の質がいい」等、
このように、「ごはんを食べる」という主目的以外の二次的目的によって、
顧客はサービスの取捨選択をしています。

上記のように、大抵の飲食店は、
顧客の「二次的目的」を考え、サービス化、或はブランド化することで、
主目的が同等の他サービス(競合)との差別化を図っています。

それでは、碁会所はどうでしょうか。

碁会所の来店目的を考える

碁会所の主目的とは

碁会所にいらっしゃるお客様は、何を目的にご来店されているのか。
もちろん、ご来店されるお客様の大半は、「囲碁を打つ」ことが主目的です。

そのため、囲碁を打てる環境を整えなければいけませんし、相手もいなければなりません。

しかし、この「主目的」だけでは、碁会所には厳しい時代になって参りました。
主目的が同等の他サービス(競合)が現れたためです。

競合の台頭

「囲碁を打つ」ことを主目的とした他のサービスとして、「碁会所」の代わりに、
「インターネット囲碁」というサービスが普及しました。

「競合」というと、なんだか目の敵にしているようですが…

「囲碁を打つ」環境を提供するサービスといった点では、
インターネット囲碁の方が優れていると私は考えています。

碁会所より安価で、対局相手に困る事も無く、
時間も気にせず、様々な相手と打てる。

一昔前と比べ、今ではより快適なサービスとして改良されており、
指導碁のシステムや、初心者入門者に向けたサービス等、今後さらなるサービス向上が予想されます。

もちろん碁会所もインターネット囲碁に負けない魅力があります。(勝ち負けでは無いですが…)

実際に対面して打てる
インターネット囲碁が出来ない人、好まない人でも打てる
石を持って打てる…等

しかし逆に、上記ニーズのある方でないと、
碁会所に来る理由が無くなってしまいました。

二次的目的を捉える

碁会所の強みは、
人が人と接してサービスを行うこと。

お客様ひとりひとりの顔が見えているからこそできることがあります。

それが「二次的目的」を感じ取り、提供することです。

つまり、「囲碁を打つ」以外の目的をいかに考え、サービス化できるかが重要になってきます。

樹林の二次的要素

樹林では、

①人

②イベント

③食

④初心者

と、大きく4つの二次的要素をブランド化しています。

もちろんこれだけでは足りません。
ご来店されるお客様一人一人がそれぞれの目的を持っている
また、その日その日で目的が違うため、それに見合ったサービスを常に模索しています。

この方は、何を求めているのか…

強い人と打ちたいのか
教わりたいのか
教えたいのか
むしろあまり打ちたくないのか
お酒を飲みながら打ちたいのか
棋力が同じくらいの方と打ちたいのか
おしゃべりがしたいのか
何か食べたいのか
年齢が近いほうがいいのか
どのお客さんと気が合うのか
甘いものが好き?
お腹は空いていないだろうか
誰かに会いに来たのだろうか
今日は落ち込んでいるのか
何か聞いて欲しい話はあるだろうか
どうしたら喜んでもらえるだろうか
誰と何をしている時が一番楽しそうか…

などなど、考えても考え足りませんが、
いかにお客様の目的に気付けるか、
また、如何に様々なお客様の二次的目的に応えられるか、
そして、少しでも満足してお過ごしいただけるようにすることが、
樹林の目標です。

まとめ

最後らへんはなんだかまとまりのない話になってしまいましたが…

単純に、「碁会所に碁を打ちに行こう」では難しいので、

あの人がいるからあの碁会所に行こう」
ごはんが美味しいからあの碁会所に行こう」
初心者が集まるイベントがあるからあの碁会所に行こう」

といった、二次的目的をいかに用意できるかが、
碁会所でしかできないサービスなのではないかと私は考えています。

…どうも今回はまとまりが無くて申し訳ないのですが、
今回はこの辺で><

次回は頑張ります!

 

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