碁石の打ち方を練習しよう
石の持ち方にルールは特にありませんが、綺麗な打ち方はマナー的にも良い印象を与えます。
碁笥(ごけ)から石を取る時は基本的に1つずつ取ります。中指を上、人差し指を下にしてその間に石を挟み込むように持ち、そのまま盤上に置きます。
この時、指をピンと伸ばすとフォームが綺麗に見えます。石が綺麗に打てるようになると1手1手が気持ち良く打て、相手も「お!」となります。まずはカタチから入ってみましょう。
囲碁の対局時に心がける!初心者におすすめの考え方&練習法
自分の石を「ツいでおく」
縦・横・斜めと石を繋ぐことを「ツギ」といいます。囲碁は陣地取りゲームですので、自分の石をツいで陣地を囲うことが大切です。そのため、初心者の方はまず「ツギ」を考えながら打ってみましょう。
迷った時は「隅」を打とう
序盤で、どこに打てば良いのかわからなくなってしまった時は「隅」に打つのがおすすめです。 隅から打つことで、石を使う回数を減らせる上に相手から攻められるリスクも減らせます。中央で陣地を囲うよりも隅に寄せて囲う方がより早く自分の陣地を囲うことができるのです。
「定石」で対戦方法を学ぼう
定石とは、お互いが最善の打ち方をした結果にできた形のことです。「初心者で戦い方がいまいちわからない」「先を読みながら対局するのが苦手」という方は、定石の石の置き方を考えてみるのがおすすめです。 石の位置の意味や効果を考えながら読み解いてみましょう。
石の取り方を学ぼう
相手の石が取れるようになると囲碁は上達しやすくなりますが、慣れるまではなかなか難しいものです。石の取り方を学ぶなら「石取りゲーム」ができる無料のソフトやアプリがおすすめです。気軽にできるゲームであれば対局の緊張も無く、感覚的に学ぶことができます。下記の「石取りゲーム」で石の取り方を練習してみましょう。
【石取りゲームでおすすめの無料ゲーム】 ・日本棋院「石取りゲームマシーン」(PC) ・Android アプリ「GO ARK」(Google Play)
最初は「9路盤」での練習がおすすめ!
一般的な碁盤は19路盤ですが、初心者の方の中には碁盤の範囲が広いために、どう打ったら良いのかわからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。まずは碁盤での打ち方に慣れたいという方は、9×9の9路盤での練習がおすすめです。打つ手数も少なく、様々な基礎を学べます。最近では、スマートフォンアプリやインターネットでも無料で囲碁を打つことができるので、アプリやインターネットの囲碁ゲームを活用して試しに打ってみましょう。
【9路盤でおすすめの無料インターネットゲーム】 ・囲碁ブラウザゲーム「COSUMI」
【9路盤でおすすめの対局アプリ】 ・無料オンライン囲碁対戦アプリ「囲碁クエスト」(ブラウザ) ・スマートフォンアプリ「囲碁クエスト」(App Store・Google Play共通)
序盤は「三線以上」に打つようにしましょう
囲碁は、線と線の交点であれば基本的にはどこでも石を置くことができますが、序盤で打つ場所に迷った時の基準として、序盤は三線以上に打ってみましょう。「三線」とは碁盤に引かれた線の一つのことで、外側にグルっと1周引かれている線を「一線」といい、その内側を「二線」、さらにその内側を「三線」と呼びます。一般的に序盤は、三線以上でかつ隅の方に打たれることが多いため、序盤で迷った場合は三線以上を基準に打つのがおすすめです。
序盤は石を離して打ちましょう
囲碁の序盤は、戦いが始まる前の段階です。どこに自分の陣地を築こうか想像しながら、碁盤の隅や辺、中央と離れたところに打ってみましょう。未開の地に基盤を作っていくようなイメージで、自分の石と石を頭の中で結びながら陣地を作っていくとイメージがしやすくなります。
相手の石が近くにきたら、その石の近くに打ちましょう
相手の石が近づいてきたら、戦いが始まる予兆です。自分から仕掛けるか、相手から仕掛けてくるかの判断が必要となります。そういった場合は自分の石を相手の石のすぐ近くに打ち、援軍を増やしてしっかりと防御するのがおすすめです。
同様に、相手の石がくっついてきたら自分もくっつけて打つようにしましょう。相手の石がくっついてくるということは、今まさに攻撃を受けているということです。離して打つと石が取られてしまう可能性が高くなりますので、同じように自分の石を相手にくっつけて打ち、応戦しましょう。
意志を持って打つようにしましょう
何か目的を持って打つようにすると、戦略が練りやすく、また囲碁が楽しくなります。まずは、下記の4つの目標に向かって打つようにすると良いでしょう。
1、自分の陣地を増やす 2、相手の陣地を減らす 3、自分の石を取られないようにする 4、相手の石を取る
囲碁の学習ジャンル
囲碁を楽しむ上で、下記のような方法や考え方はとても役立ちます。囲碁の学習本を探している、あるいは囲碁に行き詰まった時は、是非参考にしてみてください。
布石(ふせき)…序盤の布陣の考え方です。布石を学ぶことで、戦いが始まる前から自分に有利に進められるような考え方を身につけることができます。創造力が養われ、大局観が身につけられます。
定石(じょうせき)…序盤の隅での戦い方です。定石を学ぶことで、序盤に起こる戦いをコントロールし、その後の展開を見据えながら打つことができます。定石を積めば積むほど着実に力を身につけられます。
死活(しかつ)…石の取り方・守り方に関する考え方です。効率良く相手の石を取ったり、攻撃を受ける前に自分の石を守ったりなど、「先読みの力」が身につきます。こちらも定石同様に反復練習が効果的です。
手筋(てすじ)…通常では想像できないような、意外性のある手法です。一見難しく見える場面でも、手筋を学ぶことで様々な可能性や活路を見出すことができるようになります。
ヨセ…終盤の打ち方です。ヨセを学ぶことで陣地の境界線を効率よく決めていくことができ、対局の終盤の打ち方に強くなります。終盤に一発逆転のチャンスを掴めるか否かの瀬戸際ともなる重要な打ち方です。
楽しく打つこと
囲碁は楽しく続けることが1番の上達法です。実戦は学べることが多いため、積極的に人と打つことをおすすめします。まずはご自身に合ったコミュニティや碁会所、イベントなどに参加してみましょう。
初心者の方の中には「全然わからなくて迷惑をかけてしまうかも…」と遠慮なさる方もいらっしゃいますが、「初心者の方にこそ、囲碁の楽しさをわかっていただきたい!」と樹林は考えています。樹林では、入門者向けの教室、様々な入門者向けのイベントを定期的に行っています。通常営業時でも囲碁が学べる環境を整えてお待ちしていますので、囲碁を始めてみたいと思ったらまずはお気軽にお問い合わせください。
囲碁初心者の方で碁会所をお探しなら、囲碁・将棋喫茶樹林へお越しください。樹林では、親切・丁寧・安心をモットーに対面指導レッスンを行っています。フードやドリンク、アルコールメニューも豊富なので、仕事帰りの息抜きにお酒を楽しみながら趣味に熱中できる至福の時間を樹林でどうぞご堪能ください。