囲碁で使用する用具
碁盤(ごばん)
囲碁を打つ際に使われる盤のことです。一般的には縦横に19本の線が引かれた「19路盤」がよく使用されますが、13路盤や9路盤、入門者向けの4路盤など様々な大きさがあります。素材や盤の厚みによって価格が異なり、本榧の一枚板でできた碁盤はとても高級です。足付き・卓上など、様々な形の碁盤があります。
碁石(ごいし)
囲碁で使用する黒と白の平たい石です。ガラスやプラスチックなどで作られているものが主ですが、貴重な蛤や那智黒石が使用された高級な碁石もあります。黒よりも白の碁石の方がやや小さめに作られています。
碁笥(ごけ)
碁石を入れる容器です。高級な本榧や栗、桜、ケヤキなどの木材でできた碁笥やプラスチックの碁笥など幅広い素材が使用され、形状もスタンダードな丸型から筒型、平型など豊富にあります。
囲碁でよく使われる基本用語
目(もく)
囲碁で使用する「単位」です。囲った陣地の数を数える際には1目、2目といったように数えます。
地(じ)
自分の石で囲った交点を「地」と呼びます。この地の数で勝敗が決まります。
星(ほし)
碁盤に付いている9つの点のことで、ハンデとして最初から碁石を置く場合には星の印がある位置に石が置かれます。
ニギリ
対局の際に先手・後手を決める方法です。まず碁石を好きな数だけ握ります。相手は握った碁石の数を予想し、奇数だと思ったら自分の碁石を1個、偶数だと思ったら2個を碁盤に置きます。石を置いたら相手の握った碁石を数え、予想が当たれば先手、外れれば後手となります。
アゲハマ
自分が取った石のことをアゲハマといいます。「ハマ」「アゲ石」と呼ばれることもあります。
アタリ
相手の石を自分の石で囲って取ることをアタリといいます。
小目(こもく)・高目(たかもく)・目外し(もくはずし)
碁盤の端から数えて3番目と4番目の交点となる場所を小目、4番目と5番目の交点を高目、3番目と5番目の交点を目外しといいます。陣地を囲う際の目安となる目です。
三々(さんさん)
碁盤の端から数えて3番目と3番目の交点となる場所のことで、星や高目などに打たれた場合・地を作る際に有効な目です。
目算(もくさん)
対局中に地を数えることを目算といいます。素早く目算することで、今後の石の打ち方や戦い方を考えることができます。
投了(とうりょう)
対局の途中、すでに勝敗が明らかである場合に負けを認めて終局することを投了といいます。
…その他にも様々な言葉があります。
豆知識!囲碁が由来となった言葉たち
白黒つける
白と黒の碁石で勝負をする囲碁の様から、はっきりと決着をつけるという意味で使われました。
死活(問題)
囲碁では、自分にとって有利な強い石を「活き(生き)石」、相手に取られてしまう石を「死に石」と呼びます。対局において石の活き死にはとても重要となるため、一般的に「極めて重要な問題」という意味で使われるようになりました。
捨て石
後の利益や作戦のためにあえて相手に取らせるように打つ石を「捨て石」ということから、全体の利益のために一部が犠牲になることのたとえとして使われました。
布石を打つ
囲碁では、対局の序盤に今後の展開を考慮しておおまかな要所に石を散りばめていく「布石」という打ち方があります。その様子から「将来に向けた準備をする」という意味で使われ始めました。
駄目(ダメ)
囲碁では相手にとっても自分にとっても得にならない目のことを駄目と呼び、「役に立たない」という意味で幅広く使われるようになりました。
岡目八目・傍目八目(おかめはちもく)
対局している人よりも隣で見ている人の方が冷静に考えることができ、八目先まで読めるというたとえ文句から生まれた言葉です。
一目置く(いちもくおく)
囲碁では実力に差がある場合、ハンデとして対局前に碁盤に一目置いて始める「置き碁」というルールがあり、それが由来となって「才能や力のある者に敬意をはらう」という意味合いで使われるようになりました。
東京にある樹林は、未経験の方や級位者、段位者など様々な方が集まるアットホームな碁会所です。囲碁大会や将棋大会など様々なイベントも行っていますので、大会で実力を試したい方や団体戦で交流の輪を広げたいという方にもおすすめです。メールフォームから簡単にお申し込みいただけますので、どうぞお気軽にお申し込みください。