3手読めれば、有段者。でも…
よく教室で、「先生は何手先まで読んでるんですか??」と聞かれます。
「私は精々3手先までしか…」と質問いただいた方はおっしゃっておりましたが、
実は、3手先まで読めたら、もう有段者です。
先ほどの質問の答えですが、
私はおそらく3〜5手くらいまでしか読めてません(笑)
あとはカタチで判断しています。
ご質問いただいた生徒さんとほとんど同じです。
しかし、それは「一つ」の読みに対して。
読みの「深さ」と「幅広さ」
実は、「読む」という行為には、
「深く」と「幅広く」という2つの意味があります。(持論ですが。)
「何手先まで読んでいますか?」というのは、「どれだけ深く読んでいますか?」ということ。
先のやりとりを見ればわかるかと思いますが、
そんなに深く読まなくても初段にはなれると私は考えています。(もちろん深く読めるに越したことはありませんよ!)
初段を目指すなら、どちらかというと
「幅広く」読む力が棋力向上に結びつきやすいです。
「幅広さ」とは、選択肢の多さ。
有段者がたくさん読めている気がするのは、この「幅広さ」があるからです。(正確には取捨選択の精度の高さもありますが、ここでは割愛。)
それでは、「幅広さ」はどう身につけましょう。
今日からできるので、やってみましょう。
選択肢を増やす!読み「幅」を鍛えるためのステップ
次の手を打つ際、打とうと思っている手と、
もう一つ候補を挙げるようにしてください。
例えば、「ハネたい!」と思っても、すぐ打たないで、ノビたらどうなるか。
そっちも読んでみましょう。
「切りたい!」と思っても、切らなかったらどうなるだろう?と、切らない場合も読んでみましょう。
一通りの読みは3手でも、選択肢を増やすことによって「幅広さ」が生まれます。
ですから、「なかなか読めない」ということで落ち込む必要はありません。
選択肢を増やすことによって、間違えることも多くなってきますが、
「選んだ選択肢がダメだった」という経験から学ぶこともできます。
選択肢を増やして失敗を繰り返すこと
それが棋力向上の最短距離です。
実践してみましょう♪