最近、経営関係の話がなかったので、今回は囲碁喫茶開業について。

 

囲碁喫茶は、食べながら飲みながら囲碁を楽しめる!というコンセプトのお店。(樹林の場合)

囲碁バーとかも、お酒飲みながら囲碁やろうよ!ってお店。

 

 

碁会所だとなんか行き辛いけど、囲碁喫茶なれば…という方、多いのではないでしょうか。

特に初めて碁会所に行く方や、入門の方だったりしたら、

行ってみようかな!となるのではないでしょうか。

 

丁度、2〜3年前くらいにも、都内に結構囲碁喫茶ができたりしてましたね。

もしかしたら、将来囲碁喫茶を開きたい!とお考えになっている方もいるのではないでしょうか。

 

今回は、囲碁喫茶を始めるにあたって、

実際に必要になってくる初期イメージなんかを、通常の碁会所開業と比較を交えつつ、ちらっと書いていこうかなと思います。

 

 

 

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囲碁喫茶の開業

囲碁喫茶は、飲食店

 

言わずもがな。

 

囲碁喫茶は飲食店扱いになりますので、営業するには

『食品衛生責任者資格』

が、絶対必要になります。

 

ご飯は出さないし、お酒だけ…

とかいう場合でも、絶対必須です。

 

とにかく飲食物を提供するのであれば、食品衛生責任者資格が無いと、営業できません。

 

これが無いと、コーヒーも出せないしビールも出せないし、ましてや食事なんかも…です。(袋に入った物でも、店員が製品の袋を開けて提供した時点でアウト。)

 

なので、まずこの食品衛生責任者資格を取りに行く必要があります。

(ちなみに調理師や栄養士等の免許を持っている方は必要無いです。)

 

では、食品衛生責任者の資格はどこでどのように取れるのかと言いますと…

 

簡単です。

 

1日講習を受けるだけで取れます。

 

各都道府県の食品衛生協会に問い合わせて、

講習の予約をして、受講するのみです。

 

東京だと、ここから問い合わせできます。

 

ちなみに講習は1日かかり。

私の場合、朝から昼過ぎまで講義を受けて、

その後にテストを行いました。(テストといっても、講義内容を聞いていればほぼ間違えることは無い内容です。)

 

費用は1万円。

 

受講を終了すると、

「受講終了証明書(食品衛生責任者手帳)」

がもらえます。

 

また、資格を持って自身が店舗の食品衛生責任者になる場合は

食品衛生管理者名を記載したプレートを、事業所・店舗のお客様に見えるところに掲示する義務があります。

 

よく飲食店やカラオケ等に行くと目にする名前が書かれた青いプレートです。↓

 

plate

 

受講施設で800円で買えます。(地域によって値段違うかも?)

 

また、店舗の規模によっては、防火管理者の資格も必要になってくることがあります。

こちらも受講することで取得が可能です。

 

詳しくは、ここ

 

これで、一応囲碁喫茶を開業することが可能になります。

 

問題はここから…

 

営業許可の降りる条件

 

さて、囲碁喫茶を開業するには、

施設の所在地を管理する保健所に行って、営業許可書を交付してもらう必要があります。

 

必要なものは以下。

 

1、営業許可申請書

2、営業施設の大要・配置図

3、許可申請手数料(1.5〜2万くらいだったような。)

4、登記事項証明証(法人の場合のみ)※

5、水質検査成績書(貯水槽使用水、井戸水使用の場合のみ)※

6、食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者手帳)

 

4、5は場合によってはいらないです。

 

申請後、保健所の施設確認検査が入ります。

 

飲食店(喫茶店)として営業していくための設備必須項目は、下記

 

【厨房】

・手洗い場があり、消毒装置が備わっているか

・シンクが2槽あり、お湯が出るか

・冷蔵庫に温度計はあるか

・調理場と客室は仕切られているか

・食器戸棚に扉はあるか

 

【トイレ】

・手洗い場があり、消毒装置があるか(手洗い石鹸等)

 

特に厨房の、シンク2層と、手洗い場が、普通の碁会所と違う部分。

 

要は、水処理できるところを厨房に3つ作らないといけない。

 

飲食店なら当たり前なんですが、

碁会所開業のつもりでいると…

その初期準備の段階でかかる手間と

内装を施工するために必要になってくる金額にびっくりします。

 

 

開業物件について

 

碁会所を開くなら、施設のほとんどを客席として利用できますが、

 

囲碁喫茶を開くとなると、厨房、カウンター等が必要になるため、

なるべく広めの物件を借りないと、客席が狭くなり、客数が入らなくなってしまいます。

(”回転数”という飲食店では常識の売上計算が、席料制という碁会所の料金システム上できないため、ある程度席数が無いと、滅びます笑)

 

喫茶店やバーだと、キッチンの割合は、大体全体の20%が平均的です。

つまり、通常碁会所を開業する際に想定する、

客席の2割増程で物件を探さないといけません。

 

また飲食可の物件は、基本的にお値段高めです。(路面店はそれこそ2倍くらい違います…)

 

ちなみに、樹林は大体5割増程(これでもかなり良くしていただいています。)

 

 

ランニングコストについて

 

さらに、食事等を提供する場合は、

食材費のランニングコストがかかってくることも想定しておかなければなりません。

 

もちろん飲食物を絶え間なくオーダー頂ければ問題ないのですが、

通常の飲食店さん程の数は出ないため、食材のロスがどうしても出てきてしまいます。

 

例えばビールの例を出しますと、

基本的にサーバーの生樽は、開栓後3日以内に飲みきらないと、どんどん味が劣化して行ってしまいます。

最小サイズが10L。

ほとんどオーダーがなければ、赤字にもなりえます。

 

コーヒーでいうと、

焙煎後1週間もすれば、全く味が変わってしまいます。

 

食材関係であれば、

野菜に至っては、日持ちするものを除けば大体3日でダメになってしまものも多いのです。

 

そういったロスの管理やコスト等も想定した仕入れや運営をしていかないと、

とんでもないことになりかねません…。

 

費用的な目安

 

それでは、大体開業にあたってどのくらいあるといいの?

というお話なんですが、規模にもよりますし、

それぞれの過程で工夫を凝らすことができれば意外とお手軽に始められたりと…

様々なので、一概には言えないのですが、

 

 

樹林の例でいうと、大体初期に600万ほどかかっています。(決して綺麗でも広くもないのに!!)

詳細は、お店で店長にこっそり聞いてみてください(笑)

 

ランニングコストは、大体55〜70万くらい毎月飛んでいきます。(とほほ)

 

囲碁喫茶や囲碁バーをやって、それで生活していきたい!と考えるのであれば、

大体1,000万くらいを開業資金として想定しておいたほうが良いでしょう。

 

 

囲碁喫茶開業に大事なこと

 

囲碁喫茶開業は、面倒であるとともに、割とリスクが高い

…ということを延々と書いたような感じになってしまいましたが…(笑)

 

大切なのは、こう言ったリスクを想定しておくこと

そして、しっかり準備をしておくこと

最後に、何が何でも店とお客さんを大切にしていく!という意志

だと思います。

 

現状、開業リスクが高い囲碁喫茶も、

もっともっと工夫して、世間で話題にし、囲碁人口も増えてきたら…

個性あふれる素敵な囲碁喫茶が、もっともっと増えるんじゃないかな!

 

 

が、頑張ろ!わたし!

 

ということで今回はこのへんで〜

 

 

 

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