お久しぶりの更新です。
囲碁を始めてそろそろ4年。おかげさまで二段を名乗っております。
今ではすっかり囲碁が好きになった私でしたが、4年前はそもそも全く興味が無いものでした。
恐らく樹林を始めていなければ囲碁、続けていなかったでしょうし、こんなに好きにもならなかったでしょう。
それでは何故私は囲碁をやらなかった(興味が無かった)のか。
そして、どうやって好きになったのか。
囲碁普及を考えるにあたり、今回はまずは自分を振り返ってみることにしました。
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認知
振り返ってみると、私が囲碁を好きになるまでの過程として、大きく七段階に分けられました。
…ピンと来た方、いらっしゃるかもしれませんが、そうです、マインドフローです(笑)
人は、
認知→興味→行動→検討(比較)→体験(購買)→継続(利用)→愛情
の7つの過程を経てファンになります。
まずは囲碁の認知。知らなければ、興味も湧かない。
そういった意味で、認知はとても大事ですね。
私が囲碁を知ったのは、おなじみ「ヒカルの碁」
マガジン派だった私はジャンプを全く読んでいなかったので、知ったのは連載からずっと後でしたが…
何故か父親が単行本を買っていたのをたまたま読んで、「囲碁」というものを知りました。
そこで、「ヒカルの碁を読んで囲碁を始めました!!」となれば良かったのですが、
残念なことに、「奈瀬たん超カワユスwww」で終わりました。
…
……
いや、ヒカルの碁、面白かったんですよ。筒井さんとか好きでしたよ。
でも、碁、分かんなくても読めちゃうので、私もやってみたい!という気にはならなかったんですね…。
リアルに碁というものに触れた事があるなら(誰かがやっているのを見たとか)多少は違ったのでしょうが。
当然、 時間とともに囲碁も、「ああ、そんなものもあったよね」程度の認知で終わってしまいました。
囲碁に対する興味の段階にはまだ到達していませんでした。
今考えると、もったいなかったなぁと思います。
興味
学生時代が終わり、認知できていた囲碁もすっかり記憶の彼方に飛んでいました。
そんなとき、仕事の関係で囲碁の棋士とお会いする機会がありました。(6年くらい前でしょうか…)
しかも高段のプロです。
今でこそ身構える事はありませんが、囲碁=ヒカルの碁(フィクション)の認知しか無かった私は、
リアルな囲碁の業界のことなど全く知りません。
当時の私は偏見に満ちあふれていました。
囲碁→難しい、おじいちゃん
プロ→偉そう、気難しい
高段→年寄り、怖い
仕事とはいえ、本当にお会いしたく無かったというのが当時の心境です。
ところが現れた棋士は、私のイメージの真逆を行くものでした。
若く、気さくで、イケメンで、親しみやすい。
打ち合わせが終わる頃には、イメージは下記のように変わっていました。
囲碁→芸術的、ロマンチック、面白そう
プロ→カッコイイ、憧れ、魅力的
高段→尊敬
ここで初めて囲碁に対して興味を持つ事ができました。
囲碁をやらなかった理由
その後、行動→検討(比較)→体験(購買)→継続(利用)→愛情の過程を経て現在に至る訳ですが、
続きはまた次回に…
(なるはや更新します。一気に書いてるから遅筆なんじゃ…wということで。)
で、結局なんで囲碁これまでやらんかったのよ?
ということなんですが、
まず、認知から興味への過程が長らく無かったという点。
「ヒカルの碁」は、囲碁の認知に対して大きく貢献しました。
しかし、よくも悪くも、フィクション、物語(自分とは関係の無い世界)として楽しめてしまうため、
当時の私を興味の段階まで持っていく事は難しかったのです。
また、一番の原因は、認知できるものとして、当時「ヒカルの碁」しか無かったという点でしょう。
これはあくまで私の例。
もちろんそれから興味→行動に移して行った方が多いのも事実ですが、
興味段階まで持っていくのは、私にとってはやはりフィクションではなく、リアルな接触が強烈でした。
以上私の例から、
リアルに接触できる場所、機会を増やす事が、認知→興味に移らせるために重要だと私は考えています。
だから私は碁会所、やっているんです。
蛇足(将棋の例)
ちなみに私は、将棋は中学の時にかなりハマっていました。
認知したのは学校の1年生時の宿泊行事。
友人がボール紙を切って将棋盤と駒を並べてやっていたのを見たのがきっかけです。
興味を抱いたのはすぐで、小学生上がったばかりの私にとって、難しい漢字が書いてあるのがとても魅力的でした。
「龍王」「銀将」「歩兵」とか。
行動に移ったのも早かったです。
将棋は紙ですぐに作れるし、作っているのも楽しかったのです。
検討も早く、すぐに体験しました。
検討(比較)材料としては、他の娯楽にTVゲーム、トランプ、UNO、サッカー…etcとありましたが、
教室でできる、やっていても怒られない、初めて遊ぶ遊びとして、将棋は何にも勝っていました。
紙で作ってすぐできるし、駒を取るという単純なルールはすぐに覚えました。
自分の兵隊の動きを把握し、作戦を立てる新しい遊びに私は夢中でした。
友だちと、おじいちゃんと、先生と、近所のおじさんと
様々な戦法を試し、様々な戦法を知り、どんどん強くなっていく感覚が好きで、
よく夜は1人で指した将棋を並べて研究していました。
明日こそはあの人に勝ちたい!…といった具合で、すんなりファンになっていたのです。
しかし将棋にも落とし穴が…
強くなって来ると、相手が居なくなってしまうのです。
段々相手をしてもらえなくなり、指す機会も減り、結局半年ほどで将棋熱は冷めてしまいました。
すぐできる、何回でも試せることが好きだった私にとっては、指せないというのは残念なことでした。
さて、次回は行動から体験まで。
【次回予告】
興味を抱いた私は、早速行動に移すが…
あれれ?それで満足なのか!?
そこには検討材料に落とし穴が…。
そして遂に体験の時。最悪な体験が、その後半年の空白。
その理由は…
そいではまた次回!なるはやでw
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