囲碁強くなろう!って思った時の手段って何があるだろう。
本を読む、教室に通う、指導碁を受ける、対局をする…
もちろんそれ強くなるためには大切なこと。
でも、一番効果が高いのは、「検討をする」だと私は考えるのです。
ありきたりですが、強くなるための手段(勉強効率の向上として)は
予習、演習、復習
以上の3つに分けられます。
そのうち最も大切なのは、復習
予習して演習したとしても、忘れてしまったらまたやり直しですよね。
とても効率が悪い。
だから復習を繰り返して定着させるのです。
検討はまさにその「復習」に当たります。
しかも、演習(対局)の直後に行うのですから、こんなに効率の良い勉強はありません。
もちろんそこから新しく学ぶこともあるので、予習に当たることもあるのですが…
今回は割愛。
と言うことで、今回は復習としての検討について。
スポンサーリンク
検討で自分を見つめ直す
まず一つ。
感想戦と、復習としての(強くなるための)検討は、厳密には違います。
あれはこうだったよねーとか、やられたなぁとか
そういうのは感想戦。
最近私もサボっているので、感想戦ばっかりになってしまっていますが(笑)
検討の一番の効力は、自分の意思を再確認できるということ。
技術面ももちろんなんですが、どちらかというと、
自身がその局面、どう考え、どう思って、何を選択したか
それを見つめ直すことが、級位者にとって、局後検討でもっとも効果が出やすいと私は思っています。
囲碁は手数の多い競技ですし、
終局に到るまでは様々なドラマを経て、決着します。
その時々で何を思ったのかをパッと全部思い出すのは難しいですよね。(できる人はとても強い人ですw)
だから、振り返って一つ一つ辿り、見直す作業が必要なのです。
その局面、その一手を打った原因は?
考え方が違っていたのか、何も思わず打ったのか、勘違いをしていたのか、選択を誤ったのか…
原因を再確認することで、何を学べばいいのかが分かります。
また、相手が考えていたこともわかるので、
自分の考えと違った時、また違う世界が広がります。
検討は、級位者であればあるほど大事ですし、効果が現れやすいものです。
全部覚えるのは難しいですが、
一つ一つの手を覚えるというよりは、
「自分はこうしたかったんだ」というその時の意思を思い出して、
覚えている範囲でいいので、やってみましょう!
上手の検討対応について
最近私もだいぶ打てるようになってきたので、自戒の意も込めて。
級位者同士の検討は、そりゃ、上手から見たらツッコミどころ満載のめちゃくちゃな碁かもしれません。
でも邪魔しちゃいけない。
その一局は、どんな碁であれ、対局者同士のかけがえのない一局であることを忘れちゃいけません。
その人のため…と思ってついつい検討に割って入っちゃうこともあるかもしれませんが、(そう、悪意はないんですけどね…)
それは当事者に求められてから動きましょう。
上手が正しいことを言ったとしても、当事者同士のストーリーにおいて、正論は必ずしも正義とは限りません。
全力投球の本気の恋に破れた…という人に、
モテるイケメン(上手)が、「もっと冷静になるべきだった」と言ってるようなもんです。
ね、ウザいでしょ?
ついつい善意でやってしまいがちなのですが、
検討は、自分を見つめ直す作業です。
そこで技術を提供してしまうと、それは復習というより予習になってしまいますし、
折角の見直す機会を奪ってしまいます。
自分の一手はもちろん、相手の一手も尊重して、
その一局を次の一局に繋げられるような検討にできたら、いいですね。
スポンサーリンク
コメントは受け付けていません。